進展がなかったので、2・3日実家に帰ってた。
まあ相談というか、なんというか・・・
相談とはいっても最終的に決めるのは自分自身だし、
親がああしなさいこうしなさいと言うわけでもないが。
家に一人でいてゴロゴロしてても、気分がすさむだけだし。
働いていないのは、自分的にはかなり重荷だ。
肉体的には楽かもしれないが、精神的には楽じゃない。

自分としては地元に戻って開業する腹積もりだが、親は
こちらで開業しろという。
こちらでの生活が合っているようだし、それに定年になったら、
実家は処分して親もこちらに来る、だとか。
自分はあくまでも地元に戻って開業することしか頭にないと
話したが、実際はどちらのほうがよいのだろうか?
どちらにもメリットデメリットはある。

まずこちらでやるメリットは、なんといっても社会人としての
生活はこちらでしかしたことがないので、経済活動を行う
においては、やはりこちらのほうが事情に明るい面はある。
あとうどん屋も多いので、居抜き用の物件があったり、材料
の仕入れなど、商売がやりやすい面もある。
それこそ金融公庫なんて、うどん店専用窓口があるらしいし。

ただデメリットとしては、うどん屋は数多く存在するものの、
ブームも下火になった現在では閉店する店も多く、競合
する店舗も多いので、その中で新規開店してやっていくのは
並大抵のことではない。
まあどこでやるにせよ、競合店が多いからといってビビッてる
ようではうまくいくはずもないので、今はまだその自信はない
とはいえ、開業するころには自信を持って出せるものを
目指していくことには違いない。

地元に帰ってやるメリットとしては・・・
いくら親がこちらに来るといっても、長年慣れ親しんだ土地を
年老いてから離れるのは難しいと思うので、自分が戻るほうが
筋が通ってるのかなと思う。
うどん屋自体が少ないわけではないと思うが、おいしいと思う
店が目立たないのかあまり見つからなかったりするので、
そういったところできちんとしたものを提供すれば、商売は
成り立つのではないかという気はする。
もっとも、それは需要がないことの裏返しなのかもしれないが・・・
たださぬきうどんという食べ物は、もはや本場を飛び出して
関西でも進化を遂げているものであり、その流れは少なくとも
大阪から神戸あたりまでは押し寄せているので、もう少し離れた
姫路においても、その流れに乗ることはできるのではないかと思う。
となれば、20年近くこちらにしてうどんを食べて、そして修行を
すればその経験は生かせると思われるわけで。
さぬきうどん自体は知られていても、その食べ方とかはまだまだ
十分には知られていなくて、丸亀やはなまるといったイメージしか
持たれていないので、そういったセルフ店ではない展開をすれば、
受け入れられる余地はあるのではないだろうか。
実家に帰ったときに一度近くの丸亀に行ったが、行列はできて
いるものの、それは店員も客も勝手に慣れていないために
まごついていただけで、大して客数を捌けているわけではない。
こういうのを見ても、セルフ店での展開は難しいと思われるわけで。

自分としては地元に戻って開業するという考え方しかなかった
ので、セルフ店をやろうとは思わないのだが。
だけどこちらでやるなら、セルフ店も考えられるかもしれない。
となると、修行先についての考え方も変わるわけで。
でも正直なところ今はまだ、地元での開業のほうが有力かな。
まだまだ考えて結論を出すつもりだけどね。

そんなことを考えながら帰ってきて、いつもどおり求人情報の
フリーペーパーを見るも、めぼしいものはない。
消費税増税以来どこも苦しいというが、求人を見ていても
数ヶ月前よりも明らかに減っているようだし、徐々に減っている
ように見えるのでやはり厳しいのか。
あまり当てにしてはいないが、職安もチェック。
すると以前どうしようか悩んだお店が、また募集していた。
家からは若干遠く通勤はしんどいものの、味自体は嫌いじゃないし、
それに老舗ということもあり、そこのお弟子さんで繁盛店も
いくつかある・・・
以前募集が出ていたときは、どうしようかと考えていながらも、
ほかの店の方に行ってしまったので、その後求人は消えていた
のだが。
まあ、そのとき行ったほうの店では、今回見つけた店のほうが
待遇的な条件がよいので、そちらにでも行く方があなたにとっては
よいのではないか、とのことで断られたのだけど。
ただそうはいっても求人の募集がなければどうしようもないし、
それに通勤を考えればもう少し近いほうがよいので、また求人が
出たとしてもそこに行くかは微妙だったが・・・

今回も悩んだが、今回は紹介してもらうことにした。
聞いてみると、たしかに以前も募集していて、そのときも何名か
紹介したが採用にはいたらず、最近また募集が出たとのこと。
そのとき応募した人がどういう人だったのかは知らないので、
どういった事情で採用にいたらなかったのかはわからないけれど。
でも自分ひとりで悩んでたって、そんなものいつまでたっても
わかるはずもないので。
ならばとりあえず話を聞きに行くつもりで、面接に行ってみようかと。
そこでご縁がありそうならば良いが,なければそれでもかまわない
と思うし。
というわけで、明日は面接に行ってこようと思う。
その先のことは、それからまた考えよう。